2012/01/14

2012.1.14 2:12 am

毎日が奇跡的にも、夜は深くそれぞれに陽はまたのぼりくりかえし眩しく。
こうして移り変わった暦にも、あなたに便りを書けることに感謝。
日々、僕たちは生まれ変わるのだからあまり変わりはないが、たった今でさえ
凍てついた夜を過ごしている人々のこころに
ともしびのような安らぎが訪れていればいいなと。
2011.12.31も、そんなことをふと想った夜だった。

まだ寒さに慣れない12月の夜に靴ひもを結んだMahtoとの旅は、北風に凍えながらも
各地の爆発した夜の猛獣たちのアツい歓迎で暖まった。
たぶん世界中どこ行ったって一緒だ。
僕たちは似たような時代を、似たような空気を、似たようなhighやlowを、
別の場所で感じてただけだ。
ただ、僕たちはそれぞれひとりぼっちだ。
だから僕は唄い続けるし、あいも変わらず僕のような君に会いにゆくだろう。
各地のみんな、いつも本当にありがとう。

旅路は僕にとっての聖地、peopleで幕を閉じた。
そこには現代の地下街の人々がいつものように音のロウソクの灯りを頼りに集っていた。
『今年はたくさんの人が亡くなったし、0時に少し音を止めて皆で祈らないか』
だれかの声で、僕たちは少しの間真っ暗なフロアで肩を寄せ合い、静かに祈った。
Jeff BuckleyのHallelujahという曲で、物語はまたゆっくりとはじまった。
その日は夜を越え、朝陽をまたぎ酩酊し、真昼に三日月が昇ったよ。
美しい日だった。


穏やかな冬の陽の光のなか想う。

汚れた道端の花のように音楽を咲かせたい。

2012年も共に。